シニア健康情報

高齢期に必要な意識改革「メタボ」より「ロコモ」


 

|メタボから生活習慣病へ

 
お正月が明けて、体重が増えた事を気にされている方も多いのではないでしょうか?が外出自粛の影響で身体活動量が減少しやすい中、お正月の特別料理や、年末年始休暇で自宅滞在時間が長く、食べ物を口に入れやすい環境ができていた事などが要因です。


 
日本では、2005年にメタボ(メタボリックシンドローム)の診断基準ができ、健康診断で腹囲を測定されるようになりました。男性は85cm以下、女性は90cm以下が、内臓脂肪を減らした方がいいと言われる基準となり、基準を超えるとメタボ(メタボリックシンドローの可能性があると判定されます。働き盛りの方がメタボになると、生活習慣病に罹りやすくなりますので、意識して生活習慣の改善が必要です。



 

|メタボからロコモへ意識改革

 
 中高年期のメタボ予防だけでなく、高齢期に注意しなければならない事の一つに、ロコモ(ロコモティブシンドローム)があります。ロコモティブシンドロームとは英語で移動する事を表す「ロコモーション」と、移動するための能力がある事を表す「ロコモティブ」から作った言葉で、和訳すると「運動器症候群」となります。ロコモは「運動器の障害のために移動機能が低下した状態」を指している言葉で、2007年に日本整形外科学会が新しく提唱しました。
参考:公益財団法人日本整形外科学会“新概念「ロコモ(運動器症候群)」,https://www.joa.or.jp/public/locomo/index.html(2021年1月14日)



※運動器の障害:転倒骨折、関節疾患、脊髄損傷の合計
厚生労働省2019年国民生活基準基礎調査の状況より改編
 

要支援・要介護になった原因で、運動器の障害(※1)は25%と4人に一人の高い割合となっており、早い段階から身体の変化に気づき、対処する必要があります。

(※1)運動器の障害について
■運動器とは
骨、関節、筋肉、神経などの身体を支えたり、動かしたりする組織を指します。
 
■運動器の障害とは
骨折や変形性膝関節症、腰痛や肩痛等があります。



 

|7つの質問でわかるロコモチェック


 日常生活においての不具合からロコモのリスクを判断する方法として『ロコチェック』があります。イラストにある7つの項目をご自身でチェックしてみましょう。一つでも当てはまれば、ロコモの可能性があります。



|まとめ

 加齢にともなう人の身体の変化は一日で劇的に変わるものではありません。‘何となく歩くスピードが遅くなったな’とか、‘最近荷物が重く感じるようになったな’等、身体の変化に気づく事が大切です。早い段階であれば、元の状態に戻す事も可能です。日頃からバランスのとれた食事や運動を習慣化し、体力(筋力)の低下を防ぐ事を心掛けていきましょう。