シニア健康情報

筋肉減少症!?サルコペニア

|その症状サルコペニアかも!?



 「昔と比べて脚が細くなった」「椅子の立ち座りがきつくなった」と感じる方は、サルコペニアの可能性があります。
サルコペニアは筋肉がやせ細ってしまっている現象のことで、放っておくと日常生活に支障をきたす可能性があります。
 
 今回は特別な器具などを使わずに簡単に調べられるサルコペニアの評価方法をご紹介します。ご自身のサルコペニア具合が今すぐに知ることができますので、是非チェックしてみてください。



|サルコペニアの分類



                      参考:サルコペニアのアルゴリズム(AWGS)を一部改変
                          
 
 
 サルコペニア(sarcopenia)は「筋肉減少(弱)症」とも言われ、加齢等によって筋肉量の減少や、筋力の低下が生じることを指します。ギリシャ語で筋肉を表す「sarx(サルコ)」と喪失を表す「penia(ペニア)」を組み合わせた造語です。1989年にRosenbergによって提唱され、世界的に関心が高まっています。現在では、サルコペニアは身体機能障害、QOL(生活の質)の低下、死のリスクを伴うものとされています。

 サルコペニアは加齢が原因で起こる一次性サルコペニアと、加齢以外にも原因がある二次性サルコペニアに分類されます。二次性サルコペニアには、加齢以外の活動や疾患、栄養の状態に起因するサルコペニアが含まれます。

 サルコペニアになり、筋量や筋力が一定以下まで低下すると、日常生活の動作に支障が出てきます。すると、寝たきりや転倒して骨折するというようなリスクが増えます。そうなった場合、自立して生活を送ることも困難になる可能性もあり、健康寿命の短縮につながることが考えられます。サルコペニアの予防・改善のためには、早期発見と適切な対策が重要です。


 2010年にEuropean Working Group on Sarcopenia in Older People (EWGSOP)が定義したサルコペニアの診断基準は、世界的にもよく用いられているものであり、筋量減少、筋力低下、身体機能低下から構成されます。この基準に基づいて、2014年にAsian Working Group for Sarcopenia (AWGS)によりアジア人のための診断基準が提唱され、わが国における評価に用いられています。




|2秒でわかるサルコペニアチェック方法

 サルコペニアを早期発見するための方法として、東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢氏らにより「指輪っかテスト」が考案されました。
 


≪ 指輪っかテストの方法 ≫
1.両手の親指と人さし指で輪っかをつくる。
2.ふくらはぎの最も太い部分を囲み、指の余り具合をみる


 サルコペニアの予防には早期発見と適切な対策が大切です。また、指輪っかテストのように、自分自身で簡単にサルコペニアの可能性に気付ける方法を用いて、多くの方に早期発見の機会を提供することも大切です。
 そして、サルコペニアは筋力が低下する事も指しますので、周りの人も「以前と比べて動作が遅くなった」「歩くスピードが遅くなった」と感じたならば、そのリスクを察知し、運動の習慣づけや食事を見直す等のアドバイスを行い、みんなで予防に取り組みましょう。


参考1:東京大学高齢者総合研究機構・飯島勝矢:フレイル予防ハンドブック改訂
参考2:“0703_フレイル冊子_入稿”,フレイル, http://products.abbott.co.jp/medical/library/Frail/Frail_2017.pdf(2021年1月8日)