シニア健康情報

知って得する大掃除の運動効果

年末の一大行事の大掃除。今もされていますか?
 

1年分の煤(すす)を払い、新たな年を迎える準備として根付いてきた日本の伝統文化ですが、なかなか重労働で気が重いですよね。

しかし、ご家庭の掃除を行うことが、運動と匹敵するほどの消費カロリーがあることをご存知でしたか?つまり、掃除はダイエット効果が期待できる最高のエクササイズなのです。
 

今日は、掃除がどのくらいエネルギーを消費し、体にどんな効果があるのかをご紹介します。
 


 

|エネルギー消費量とは?

 

安静時(椅子に座っている状態)を「1」とした場合に、どのくらいエネルギーを消費しているかを示した身体活動の単位を「METs(メッツ)」といいます。

【METs一例】

椅子に座る              1METs

歩く                      2METs

自転車                     4METs

ジョギング              7METs

引用:(独)国立健康・栄養研究所「改定版『身体活動のメッツ表『身体活動のメッツ(METs)表』」


 

数が高い方が、よりエネルギーを消費しているということになります。エネルギーが多く消費されると、脂肪が燃焼されダイエットの効果が期待できます。

では、掃除ではどのくらいエネルギーを消費しているのでしょうか?



 

|掃除で得られる体への効果

 

■窓ふき



エネルギー消費量                 3.2 METs

使用筋群                                  腹筋・脊柱起立筋・腕の筋肉

使用関節群                             肩甲骨周辺の関節、肩関節

類似トレーニング                 壁で行う腕立て伏せ

※仮に、体重60㎏の方が30分間座っていると約32kcal消費しますが、30分の窓拭きで約100kcalをエネルギーが消費されます。


 

窓ふきは安静時に比べ約3倍のエネルギー消費量があり、ヨガを行うのと同じくらいのエネルギー消費になります。

また、窓ふきで行われる肘を肩よりも高く上げ、左右に少し力を入れて動かす行為は、肩関節の動きを良くする事にとても効果的です。更に高い所を拭こうとすればするほど、上げている側の背中の筋肉を伸ばす事にもなり、姿勢の改善や肩こりの予防にも役立ちます。

余裕があれば、つま先立ちになったり、お尻にも力を入れたりして行うと更に運動効果が上がります。


 

■床のふき掃除



エネルギー消費量               3.5 METs

使用筋群                               大胸筋、上腕三頭筋、広背筋、下肢筋群、腹筋群(腸腰筋)

使用関節群                            膝関節、股関節

類似トレーニング                 腕立て伏せ

※体重60㎏の方が30分床を磨き続けると、約110kcalのエネルギーが消費されます。


 

床のふき掃除は、安静時に比べ約3.5のエネルギー消費量があり、ダンベルを持って8~15回筋トレするのと同じくらいのエネルギーが消費されます。

床に雑巾を押し付けながら拭くという作業は、腕の力をかなり使用します。きれいに拭こうとすればするほど、体重をかけなければならないので体幹にも力が入ります。


 

■ごみ捨て /  軽い荷物を運ぶ




エネルギー消費量                    5.0 METs

使用筋群                                  上腕二頭筋、前腕筋、胸筋、腹筋、背筋、下肢筋肉など

使用関節群                            手首周辺、肘関節

類似トレーニング                    アームカール、ハーフスクワット

※体重60㎏の方がこの作業を30分続けたとしたら、約157kcalのエネルギーを消費します。


 

ごみ捨ては、安静時に比べ約5倍のエネルギー消費量があり、ソフトボールや野球を実施するのと同じくらいのエネルギーが消費されます。

ごみ捨てなどの荷物を運ぶ行為は、一度しゃがんで立ち上がり、運んで下ろすという一連の作業となるため、全身の筋肉運動になりえます。


 

|まとめ
 

ご家庭内での掃除は、適度なエネルギーを消費するということが分かりました。

サルコペニアやロコモティブシンドローム等の予防のためにも、日常生活で身体を使う事は非常に重要です。特別な事が必要な訳ではありません。毎日の掃除もりっぱな身体活動です。今年の大掃除はしっかりと身体を使って、日頃どれくらい身体を使っていないかを確認してみてはいかがでしょうか?